2006年01月10日

頭の中で音楽を作るには?

昨日カプリスのカプリスの17番を録音していたところ、あることに気がつきました。
練習時には何も考えずにスラスラ弾ける速いパッセージが、録音するとなると何回か弾いてもつっかかるのです。おかしいなと思って少し考えたのですが、どうやら問題は頭の中にあったようです。

つっかかるところは速くて細かいのでポジション取りと、いくつかの音だけを意識していて、あとは指の間隔で弾いていたのです。それで練習時にはできてもいざ録音となって状況が変わると急に音が出てこなくなっていたようです。一度一音一音を確認して頭の中で鳴るようにしてからはつっかからなくなりました。

ヴァイオリンの演奏というのは頭の中で音楽を構築し、それを体で楽器に伝えて音を出し、耳で確かめて瞬時のうちに軌道修正し、同時に先の音楽を作っていく、、、と言う繰り返しかと思います。そのうちの「体で楽器に伝えて音を出す」方法論というのは世の中に溢れていますね。右手はこう、左手はこう、など、具体的な情報が書籍やネット、あるいは先生の指導などでもきちんとした情報を得ることができます。

ところが、それ以外の過程についてはなかなか体系的な情報というものは見つからないようです。というよりもかなり個人的、内的な過程なのでそもそも体系化できないのかもしれません。ソルフェージュとか楽曲分析というのともまたちょっと違って、もっとプリミティブな、音楽を組み立てる作業です。一般的にはいろんなエチュードや曲を個別に勉強する中で必然的に蓄積されていくノウハウなのかもしれませんが、上手い人とそうでない人を分ける決定的な要素というのもここにある気がしますのでもう少し体系的な工夫で個人的には何とかしたいところです。

カプリスで言うと、一音一音を感じるのではなく、音の塊で捉えてみるとか、シチリアーノならシチリアーノでその感じを出しながら音をはめていくとか、少しずつはトライしているのですがなかなかうまくいかないものですね。しばらく重要な検討課題として考えてみたいと思います。



posted by Viol at 23:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 練習について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

楽譜を読むのって、外国語を習うのに似ていると思います。コツコツ音符一つづつ読んで、理解して、楽器を通じて音にする作業だけじゃなくて、楽譜を身ながら演奏を聴いて、頭の中で真似していく、とか、声にだして歌ってみるって作業が大事じゃないかなぁ。その中で、例えば音符の長さは時間ではなくて、勢いで決まる、とか、先に進む音程とか、楽譜に書かれていない「西洋音楽の常識」を体感するのが大事じゃないかしらん。 

 そーいえば、、さすがに歌えとは言われないけど「こう弾きたいとイメージしてから弾いてね」とヴィオラの先生にも学生オケの指揮者にも良く言われます「こういう音符並びならこのポジションでこういう指順で、とか、ビブラートはいっつも目一杯、とかじゃなくて、最初に、こういう音楽にしたい!というイメージを持ってから音出してね!!大人なんだから!」いちお、頭の中で音鳴らしてから楽器向けに出力しているつもりなのですが、ややこしいところなどで、意識が指回りとか楽譜読みに偏ってしまうときに言われます。たしかに、そういう時は楽譜に弾かされているってかんじで、自分の音楽を作っていないですね。楽譜通りに弾ける、のではなくて、楽譜が示している音楽を自分のものにする、という意識はとっても大事なのだと思います。。と、もう3年くらい注意されっぱなしですが、、 
Posted by 杏 at 2006年01月11日 22:58
杏さん、コメントありがとうございました。
ちょっとたてこんでいましてこのような複雑なお話にきちんと回答ができる状態ではないため、落ち着いてからレスしますね。
Posted by Viol at 2006年01月13日 22:11
本文にも書きましたが、杏さんのお話はもっと高いレベルの音楽作りについてですね。単に音をちゃんととるということではなくて。

>声にだして歌ってみるって作業が大事じゃないかなぁ

最近ほとんどやっていなかったんでやってみますね。

ふと思ったのですが、やはり指揮者ってすごいですね。頭の中だけで音を出さずに音楽を創り上げてしまうわけですから。機会があったら指揮者の人にどうやっているのか聞いて、楽器演奏に生かせないか検討してみます。
Posted by Viol at 2006年01月17日 23:49
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